インフルエンザが流行り始める時期と繊毛の運動関係

インフルエンザウイルスは低温と乾燥した環境を好むため、例年気温の下がる12月頃から流行り始め、全国の感染者数は翌年の1月から2月頃にピークを迎え、その後徐々に収束していきます。主に2種類の感染経路があり、一つは感染者の咳やくしゃみによりウイルスが飛散し、それを吸うことによる飛沫感染です。通常時であれば、粘膜部分にウイルスが付着したとしても、繊毛の運動により流され痰として排出されますが、特にインフルエンザが流行り始める頃は、寒さや乾燥の影響で繊毛の動きが鈍り、感染しやすい時期となります。
もう一つは、感染者の手にウイルスが付着した状態でドアノブなどに触れ、ドアノブに触れた健康な人が手を洗わずに目や鼻などの粘膜部分に触れることで感染する接触感染です。
インフルエンザウイルスは感染力が強いこともあり、特に集団で活動する学校や企業内では多くの人に感染することもありますが、予防法も確立しているため、実践することで感染から身を守ることも可能です。
最も早い時期に実践できる予防方法は、インフルエンザワクチンの予防接種です。流行するウイルスの型を予測して作られるもので、年々抗原性一致率も上がり、重症化の防止にも効果があるとされています。1回の摂取よりも、2回摂取した方がより効果的です。
インフルエンザ薬を使った予防方法もあります。処方出来る人は一部の人に限られますが、特に感染者と接する機会の多い人には有効です。
これらとは別に、うがい手洗いやマスクの着用は飛散感染と接触感染にそれぞれ有効で、基本的な予防法となっています。また、一定の室温と湿度に保つことも重要です。個人レベルではバランスの良い食事をとることや、定期的な運動により体の免疫力を高めるなど、生活習慣の改善はインフルエンザの予防に限らず、多くの病気から身を守るための最善の方法です。

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